沖縄に行ってました②
キャンプシュワブゲート前での早朝行動が一区切りつき、朝食休憩になったところで高江に向かいました。
高江での座り込みは2007年7月から始まっています。この間、激しい闘いが続き、政府が騙し続けたオスプレイパッドは今、N1地区での攻防が焦点になっています。現在も24時間体制の座り込みが行われています。昨年辺野古のゲート前行動でお会いした方に今年は高江でお会いしました。
12時から沖縄防衛局前で「沖縄防衛局の辺野古新基地協議書の取り下げを求める緊急集会」が行われるということで、私たちも嘉手納の防衛局に向かいました。一人でも多くの人が集会に参加して防衛局に対し抗議の声をあげることが大切なのです。
集会には辺野古ブルーの方たちも横断幕を持って参加されていました。
沖縄防衛局は、7月26日に名護市辺野古の新基地建設に向けて沖縄防衛局が埋め立て本体工事の実施設計と環境保全策に関する協議書を沖縄県に提出しました。その協議書は、計画している護岸22か所のボーリング調査を終えた12か所についての実施設計と環境保全対策に関するものです。すべての調査が終わりもしていないのに協議書を提出するなどおかしすぎます。県は協議書を受理した上で内容に不十分な点があるとして沖縄防衛局に協議書の取り下げを求めました。でも8月3日に沖縄防衛局からは取り下げ要求には応じないという文書が県に提出されました。
早く工事を始めて新基地建設の既成事実を作ってしまおうという国の狡猾なやり方には、怒りしかないです。沖縄防衛局の前に集まったみんなは怒りの声をあげました。
要求書を沖縄平和運動センターの事務局長の大城さんが読み上げ、沖縄防衛局に手渡しました。沖縄防衛局側からは責任者は出てこず、集会参加者の多くから「責任のある立場の者が出てこい」「必ず上に届けろ
」という声があがりました。
集会ではさまざまな団体の代表から挨拶がありました。その中で「ヤマトゥでの世論調査では65%が辺野古移設は良くないと思っているが、75%が沖縄県内移設は仕方がないと思っているという結果だった」という発言がありました。
私たちが奈良で沖縄の基地問題についてのビラ配をしているときにもよく言われる言葉が「米軍基地がなかったらどうするんや!攻めてこられたら誰が守ってくれるんや!」というものです。安全保障の観点で物を言うのなら、それは日本全体で考えなければならないはず。それなのに「基地負担は沖縄に一方的に押し付けている」のは、やっぱり差別だと思うのです。「沖縄には我慢してもらおう」などということを何の考えもなく言い放つヤマトゥの人々。基地問題は沖縄差別であり、ヤマトゥに住む私たちの課題なのです。そのことを痛切に感じた集会でした。